2008年07月18日
前十字靭帯
先日バレーボールの中越大会が行われた・・・
残念ながら次の県大会には行けませんでした
中学3年間の締めくくりの大会で、娘はこれで引退した。
最後の試合としては少し不完全燃焼であったが
今年1月部活中に前十字靭帯を断裂し
以降、装具(サポーター)をつけての状態だったにもかかわらず
良く頑張れたものだ・・・
そんな娘は、高校へ行ってもバレーが出来るようにと
夏休み中に靭帯の手術を受ける。
リハビリが大変そうだが、運動好きな娘の今後を考えると
今、していた方が良いと言う結果になったからだ
それに、娘もそれを望んだ・・・
また、娘に力を貰った・・・
前十字靭帯について
前十字靭帯は、バスケットボールやバレーボールのジャンプ着地時に膝を捻ったり、
アメリカンフットボールやサッカーなどでコンタクトプレー時に損傷がみられます。受傷時、
自分の膝に「ガクッ」とか「ブチッ」とかいう音を感じる(専門的にはポップサウンドと言います)
患者さんも少なくありません。当然、強い痛みのためのその後プレーを続ける事は、困難と
なります。前十字靭帯は関節内部にある靭帯のため断裂部からの出血は関節内にたまります。
これが俗に「関節に血がたまった」と言う状態で、抜くと20~80ml位たまっています。さらに、
専門医の診察を受ければ膝の「ゆるみ」を確認することが出来ます。
前十字靭帯の単独損傷であれば多くの場合、けがをしてから3~6週間でほぼ通常の
歩行や軽いスポーツ活動が可能となることもありますが「膝の捻挫」としてすましてしまうと
実は大変なことになります。
この靭帯が断裂してそのままにしておくと、「膝くずれ」と呼ばれる症状が出現する
ことがあります。
「膝くずれ」とは、ふいに膝を捻る様な動作をした際に体を支える事が出来ず、あたかも
膝の後ろを予期しないときに人からけられてガクッと膝が折れるような症状を言います。
「膝くづれ」を放置し、スポーツ活動や日常生活を続けると膝半月板(関節の中にあるクッション)
や関節軟骨が痛み変形性関節症(年をとって関節がいたんだ状態)になるます。「膝くずれ」や
痛みを我慢してスポーツを続けていると、年齢は20歳なのに膝だけ70歳と言うことも
決してまれではありません。
治療
前十字靭帯は先ほども述べたように関節内部にある靭帯のため、一度断裂してしまうと
非常に特殊な条件が整わない限り自然につながったり、断裂部を縫合(ぬってつなぐこと)
して治すことは出来ません。したがって、靭帯再建術(他の組織を使って手術的に靭帯を作り
直すこと)を行うことになります。
ただ、この靭帯を損傷してしまった人すべてが手術を受ける必要があるわけではありません。
手術をするかどうかは、「膝くずれ」の有無や程度、年齢、スポーツレベルによって決められますが、
基本的には「膝くずれ」の有無に関わらず10~20歳代で競技レベル以上のスポーツを行う人は
再建術が必要です。
再建方法には何種類かありますが、合併損傷がなければ手術後6~10ヶ月でスポーツ復帰が
可能です。ただし「膝くずれ」が放置され関節軟骨の損傷がひど場合は、スポーツ復帰はおろか
再建術が出来ない事もあります。
また「膝くずれ」が起きず手術をしない場合でも、膝にゆるみがあるため知らず知らずの内に
半月板や軟骨が傷んでくる事があるので専門医の定期的なチェックが必要です。
いずれにしても合併損傷の有無、スポーツ種目、レベル、年齢などにより治療の方法やスポーツ
復帰への道も様々ですので整形外科医による適切な診断が重要になります。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.outland.co.jp/blog/mt-tb.cgi/689


